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生涯青春の町、サンシティー(6)

 今月は、サンシティー特集の最終回。サンシティーのボランティア活動で皆がプライドを持って参加しているもの。それをPRIDESと呼ぶが、町の清掃を買って出るグループだ。

 今月はこの誇り高きボランティアの成り立ちを見てみよう。

フェニックスのダウンタウンで行われるフィエスタ・パレードに颯爽と登場するサンシティーの女性たち

 

 

ローンボウルズに興ずる市民(写真提供:Sun City Area Historical Society)
若々しいポンポン隊:Sun City Area Historical Society)
サンシティーのボランティア組織

町の清掃に汗を流すボランティアグループ、プライズ(写真提供:Sun City Area Historical Society)
プライズ(PRIDES)


 早朝。まだ多くの人々が眠りから覚めていないころ、街角にくり出し、清掃作業に精を出す人たちがいる。ここサンシティーには、その作業に誇りに持っているボランティアのグループがある。その名をプライズ(PRIDES)。その名の通り、プライドつまり誇りのグループだ。
 1980年、デルウェブ開発会社がそれまで行っていた町の整備の責任をマリコパ郡に移そうと考えた。道路、中央分離帯の補修、整備作業が仕事だったが、すでに45,000人の人口を持ち、14平方マイルの敷地までに発展していたサンシティーの整備は、簡単なものではなくなっていた。
 そこで、郡はこの申し入れを受け入れた。ところが、郡の管理委員会は、整備作業員は6名までと限定してしまった。たった6人ではこれだけの町の整備などできないと思ったのは、当の住民だった。
 何事も一人から始まるのが、歴史の常だ。住民の一人、ジョー・マッキンタイヤーは、自分たちでやらねば、と思った。そして、サンシティーの新聞、ニューズサンに投稿したのだ。投稿の内容は、郡の整備作業を補佐するボランティアを募るものだった。
 土曜日の朝が作業の日だ。投稿があった後の土曜日。新聞の投稿を見て集まって来たのは3人だった。次の週の土曜日は6人。こうして毎週ボランティアの数は増え続け、何と2年後の1982年には、ボランティア総数400名にまでなったのだ。
 こうして、サンシティーはこのグループを非営利団体として組織化し、プライズの誕生となった。ジョー・マッキンタイヤーは、初代理事に就任し、他に会長、副会長などが任命となった。
 作業内容は、単なる清掃にとどまらず、木や芝の刈り込み、オレンジの木の幹のペンキ塗り、雑草駆除、給水設備の補修など多岐にわたっている。また、道路の補修が必要な箇所を見つけると、早速、郡に報告し、補修工事を要請する。また、住民に対してゴミなどを道路や公共の場所で捨てないように訴える作業も継続的に行われている。
 プライズは、郡からは一銭の補助も受け取っていない。地元の企業や個人の献金が必要経費をまかなう。郡はプライズにゴミ袋、ペンキ、作業着、除草剤などを提供している。
 プライズのモットーは、「サンシティーを美しく保とう」だ。まさにそのモットーの通り、サンシティーは実によく整備された町並みとなっている。

 

 
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