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飛蚊症(ひぶんしょう)

 みなさん、お元気ですか?2020年、もう師走です。今年は本当に早いですね!!2020年は当たり前が当たり前ではない、大変な一年でした。残り一ヶ月。風邪やインフルエンザ、アレルギーなど、Covid-19と区別がつきにくい症状も出てくる季節です。人恋しいシーズンではありますが、どうぞみなさま、元気に笑顔で、安全なホリデーシーズンをお過ごしください。 私事ですが、10月号で取り上げた「乳がん検診」にようやく行ってまいりました。医師のオーダーミスで2か月待ちを余儀なくされ、気になるシコリもあり、気が気でない数か月を過ごしました。ひとまず今回はパスしたのですが、半年後にまた検査となりました。とりあえず一安心したその日は緊張から解放されたせいか、どっと疲れ、珍しく軽い頭痛がして目がとんでもなく重く感じました。その日は早目に寝たのですが、翌朝起きたら、右目に黒いものが見えました。「あれ??ゴミが入った?」と、目を何度洗っても、やっぱり黒いものが見えます。ずっと消えないので、飛蚊症だな、、、と思っているところです。みなさんもこんな経験ないですか?多くの場合は加齢とともにおこる生理現象ですが、中には深刻な目の病気を伴うこともある飛蚊症。今回は、飛蚊症についての勉強です。

 

オンラインの弊害

 今年は、在宅ワークや不要不急の外出禁止で、家で過ごす時間が多くなり、パソコンでの作業、オンライン授業、スマホ、ゲーム、YouTube、テレビなど目を酷使する事が多くなっています。様々なオンラインツールが充実し、家にいながら人と繋がることができてとても便利な反面、リスクや弊害もあります。健康面への一つの弊害が目への影響です。操作している時は平気でも、目は確実に酷使されています。目は消耗品です。特にパソコン、スマホ、テレビ、紫外線などの光が目に悪い影響を与えると言われています。

飛蚊症とは

 飛蚊症(ひぶんしょう 英語:myodesopsia, floater, eye floater)とは、モノを見る時に目の前に黒点や髪の毛、糸くずなどの浮遊物が飛んで見える症状をいいます。視線を動かすとその黒い浮遊物も一緒に移動し、まばたきをしても洗っても消えません。症状が出る年齢も様々で、20代から症状を自覚する人もいます。特に明るい場所や青空を見つめた時に気がつきやすいですが、逆に暗いところでは気になりません。 このような症状を飛蚊症と呼び、多くの場合は気にしなくてもよいのですが、中には何かの病気の兆候として現れる場合があります。


飛蚊症の原因

眼球の4分の3を占める硝子体(しょうしたい)というゼリー状の透明な液体がにごることで、飛蚊症は発症します。硝子体がにごると、明るいものを見た時に、そのにごりが眼の底の網膜(カメラのフィルムのような働き)に映り、糸くずのように見えます。飛蚊症の原因は、生理的なものと、目の病気が原因で起こるものとに分けられます。


■生理的な理由

①老化
目の中の硝子体の成分は時とともに変化し、一部にしわのようなものができます。いわゆる老化現象の一つとも言われています。
②生まれつき
母体内で胎児の眼球がつくられる際、硝子体に通っていた血管が本来は消えるはずが、残ってしまった場合に、硝子体のにごりとして飛蚊症の症状が出る場合があります。

■病気が原因

 飛蚊症を引き起こす原因となる病気として、下記があげられます。

①硝子体剥離
飛蚊症の原因として最も多いものが硝子体剥離です。 通常は、網膜と引っ付いている硝子体の一部が外れてしまう現象です。この場合の飛蚊症は、はじめは大きな黒い輪のようなものが見えますが、やがて小さないくつもの黒点に数がふえ、位置が変化していきだんだん気付かなくなることが多いようです。この硝子体剥離の原因は、老化現象や強度近視、目の打撲と言われています。
②強度近視
強度近視の方には様々な目の病気が起こる可能性があり、飛蚊症もその一つに入ります。ただ、強度近視の方の飛蚊症は、網膜剥離の前兆である可能性もあるので、気になる症状があれば、できるだけ早く専門医の診察を受けることが必要です。
③硝子体出血
目を打撲した場合や、糖尿病、高血圧のように出血しやすい病気がある場合に起こります。この場合の飛蚊症は突然おこり進行はしないのが特徴ですが、出血量が多いと視力が低下する原因にもなります。
④炎症
目に炎症を原因とする飛蚊症は軽いものから始まりますが、だんだんひどくなり、やがては、物を見るのにも支障が起こります。炎症を治療することが必要です。

こんな時は眼科医の受診をお早目に

 飛蚊症で大事なことは、その原因が生理的なものか、病気によるものかをはっきりさせることです。生理的な原因による飛蚊症の場合は、特に治療の必要はありません。しかし、網膜剥離などの病気が原因の場合は、早急に治療、手術などが必要となります。次のような症状がみられるようでしたら、ぜひ早目に眼科を受診しましょう。

黒い点の量や範囲が急に増えた

暗い場所で突然稲妻のような光が見える

急に視力が低下した

視野の一部分が欠けている

老化現象とはいえ、、、

 飛蚊症かなと思って、眼科で検査してもらう場合、たいていの方は、「老化だから治らない、治療もないし、そのうち慣れます。」と言われる場合が多いです。私も2年前に受診した時に言われました。網膜剥離などの失明の可能性のある病気ではないと、確認するだけでも安心ですね。ただ、症状は人それぞれ、感じ方も人それぞれです。目を動かしたら、「あ!虫!!と思ったら、自分の目の中だった、、、」明るいところに行くと、特に黒点や糸くずが動き回って、眼病とは違っても、ひどくなると暗い場所でも気になり、中には鬱症状のようになる方もいらっしゃいます。どうしても気になる場合や、飛蚊症が進行した場合には外科的にレーザー手術をする場合もあるそうです。

飛蚊症の予防法

 飛蚊症を予防する手段としては生活習慣を正す事が大切です。寝不足や、目の使いすぎなどがないか、今一度生活習慣を見直しましょう。それは、大人だけではなく、子供も同じです。私たち大人が子供の頃には、こんなにスクリーンに向かう時間はなかったはずです。子供たちが大人になる頃には、新しい目の病名がついていて、同時に新しい治療法も発見されているかもしれません。まずは自分でできることからはじめましょう。

生活習慣の見直し

 目は酷使するほど衰えも早くなります。近くを見る時間が長くなると眼球が固くなり、目にストレスがかかります。寝る前にうつ伏せで見る本やスマホは眼圧を高くする原因になります。寝る前はできるだけパソコンやスマホから離れて、目を休めてあげるといいですね。アリゾナのように晴れの日が多く紫外線が強い環境も目を酷使する原因の一つになります。帽子やサングラスなども上手に活用しましょう。

自分でできる目のケア

 飛蚊症だけでなく、白内障、緑内障、黄斑の病気など、目の病気でお困りの方は、適切な治療はもちろん、日頃から目を休めてまずは自分でできるケアからはじめましょう。

1)目を休める(睡眠前に特に目を酷使しない)

2)目の周りのマッサージ、温める

3) 目の筋力を鍛える(遠くを見る、近くを見る、左右上下の目の体操など)

4) 外出時の紫外線予防の工夫

5)首肩周りのストレッチ

 大切なのは、目の周りの血流改善を促して、老廃物を流し、眼球周辺の血管のつまりをなくすことです。  

 これから5Gをはじめ、科学や文明の発達に否が応でもついていかないといけません。まだ分からない、目に見えない健康被害なども少なからずリスクとして伴うでしょうが、人間は進化していく生き物です。自分でできる対策はとりいれつつ、健やかな“今”を過ごせますように。どうぞ、みなさま素敵なホリデーを!2020年、こちらでお付き合いくださり、どうもありがとうございました。


尾中景子

福岡県出身。2002年、熊本大学薬学部卒業。九州大学病院に約7年間勤務。主に医療チームの一員として入院患者への服薬指導、学会への論文発表、学生の指導などを主な仕事とする。2009年、結婚を機にアリゾナに移住。2016年、自分の好きなことを始めよう、と元々興味のあったアロマセラピーの世界へ。ハワイ・カイルアの米国NAHA協会認定校 Ohana Healing Instituteにて、オンラインや現地での勉強を重ね、クリニカルアロマセラピスト・ハワイアンヒーリングハーブの資格を取得。現在、日本語で米認定アロマセラピーの資格が取れるスクールKokopelli Healing Arizona主宰。他に、にほんごであそぼ&つくろin Arizona~日本をつなぐ~主宰。
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